東京弁護士会所属の弁護士中里です。
今回は、【死亡案件】、60代女性(専業主婦)の方の解決実績のご紹介です。
今回の被害者の方は、事故により、寝たきり状態となっていました。
延命治療をされていた結果、事故から約1年半後に亡くなってしまいました。
お亡くなりにならずに、ずっと寝たきり状態のままであれば、後遺障害等級1級案件だったのですが、事故と死亡との間に因果関係が認められると判断され死亡案件へと切り替わりました。
私が担当弁護士となり保険会社と交渉した結果、
最終的には民事調停(訴訟でないのは当事者の意向に沿った形です。)により、約4800万円の賠償金額を勝ち取ることができました。
自賠責保険金約2400万円を足すと、
約7200万円の賠償金を受け取れたことになります。
内訳は、
主婦の休業損害については、こちらのほぼ請求どおりの約550万円
入院慰謝料については、青本上限基準の130%の約280万円
死亡慰謝料については、遺族固有慰謝料も含めて3000万円
逸失利益については、家事労働分と年金分含めて約3000万円
その他は、割愛します。
特筆すべき点は、死亡慰謝料の金額です。
裁判基準の金額に照らせばせいぜい2500万円いけばいいところなのですが、今回は、事故後ずっと寝たきり状態であり、しまいは亡くなってしまったことを考慮いただいて破格の3000万円という金額を勝ち取ることができました。
このような結果を出せたのは、私が、遺族の方の思いを丁寧に聴き取り、それを保険会社に伝えて粘り強く交渉したからだと自負しております。
今回は相場を超える金額を勝ち取れたわけですが、これも全ては相場にとらわれないという交渉スタイルを私が貫いた結果だと思います。
相場にとらわれる通常の弁護士であれば、死亡慰謝料はせいぜい2500万円どまりであった可能性が高いです。
相場以上の金額で請求しなければ、相場を超える回答はそもそももらえないからです。
このように、依頼する弁護士の力量や性格等によって、受け取ることができる賠償金が全然違ってくることがありますので、注意が必要です。
少しでも私に興味を持ってくださった方は、お気軽にご相談ください。