今年も、もう8月になりました。
東京の弁護士中里です。
今回は、弁護士介入前と弁護士介入後で賠償金額が約45倍にも跳ね上がった交通事故事件のご紹介です。
被害者の方は、80代女性、無職の1人暮らしでした。
後遺障害は、腰の圧迫骨折です。
圧迫骨折の場合は、後遺障害等級が最低でも11級が認定され、
もっと程度がひどいと8級が認定される可能性があります。
私に相談してくださったのは、被害者のご家族の方でした。
そのときは、後遺障害等級が認定されていない状態でした。
保険会社からの提示金額はわずか20万円。
あれだけ大きいケガをしたのに、これだけの賠償金しかもらえないのはおかしいということで、ご家族の方が当法人を見つけてご相談してくださったのです。
私が相談を受けた第一印象は、加害者側の保険会社が故意なのか過失なのかは分かりませんが、圧迫骨折なのに、後遺障害申請をしていないのはひどすぎると思いました。
今回は、加害車両が自転車であったため自賠責保険はないので、通常の後遺障害申請とは異なるのですが、たいていの損害保険株式会社には、自転車が加害車両でも、自動車が加害車両のときと同じように後遺障害申請システムがあり、同じように後遺障害等級が認定してもらえるのです。
ですから、腰の圧迫骨折の場合は、後遺障害等級11級~8級が認定される案件であるとすぐに予想がつきました。
後遺障害等級がつくと、それだけで、後遺障害慰謝料が、弁護士基準で420万円(11級)~830万円(8級)が賠償されます。
なのに、保険会社の提示は、わずか20万円でした。
そこで、まずは、後遺障害申請をすることを提案し、後遺障害申請をして、無事に8級の等級を獲得。
あとは、私が、保険会社と交渉して、おもに傷害慰謝料と後遺障害慰謝料の交渉をして、無事に900万円という金額で解決することに成功しました。
20万円から900万円に賠償金が跳ね上がりました。
45倍も金額が上がりました。
この方は、弁護士費用特約にも加入されていたため、弁護士費用は、ご自分の保険会社が全額負担してくれました。
弁護士になってよかったなと思う瞬間でした。