こんにちは。
テレビドラマ好きな弁護士の中里です。
4月から、フジテレビ系列月曜夜9時のドラマで
「イチケイのカラス」というドラマが放映されております。
このドラマは、竹ノ内豊さん、黒木華さん、小日向文世さんが裁判官役を演じております。
刑事裁判官を主役とするドラマです。
これまでは、弁護士を主役をするドラマは多々ありましたし、
検察官を主人公とするドラマ(木村拓哉さんが主演を務めたHERO)もありましたが、
裁判官を主役としたドラマは私の知る限り初めてな気がします。
弁護士の私が裁判官と話すことは、裁判の場や、電話での裁判の打ち合わせをする場合などにあるのですが、一般の方はなかなか裁判官と話す機会はなかなかないと思います。
この前、尋問の打ち合わせを裁判官としていたのですが、その際に、ちらっとこのドラマの話をしてみたら、その裁判官の方もこのドラマをみているようでした。
所詮、ドラマであって、視聴率を取らないといけませんので、
いろいろな場面で脚色されているのですが、
一つの事件に割くことができる時間は限界がありますので、実際の実務の世界とドラマは当然ながら違うものだと認識しておく必要があると思います。
どうでもいいかもしれませんが、
裁判官が法服(黒い服)を着たまま、一般の方が通行する通路を歩くことはありません。
裁判の部屋(法廷)へは、裁判官や裁判所職員専用の通路がありますので、そこから法廷に入室して、そこから退室されます。
また、ドラマのように少し派手、オシャレな法廷はおそらく日本にないはずです。
ニュースで流れているような地味で殺風景な感じの法廷が実際の法廷となります。
現実の世界でも、竹野内豊さん演じる入間みちお裁判官のように素晴らしい方がいたらぜひお会いしてみたいものです。