東京弁護士会所属の弁護士中里です。
先日,警察庁から2019年上半期(1~6月)の交通事故統計が発表されました。
詳細は,警察庁のホームページに掲載されておりますので,気になる方はそちらをご覧いただきたいのですが,
今年は今のところ,統計を取り始めて以来,
交通事故の死者数が過去最少人数らしいです。
死亡事故件数:1386件、前年比-182件
死者数:1418人、前年比-185人
10年前の平成21年上半期の交通事故死者数が2252人でしたので,
10年前と比べると交通事故で亡くなられる方の人数が約4割ほど減少したということです。
死亡者数の減少に何が大きく寄与しているのかは,定かではありませんが,
交通安全意識の高まりと,自動車の安全走行性能の高性能化が大きく寄与していることが予想されます。
しかし,交通事故死亡者数が減少してきているとはいえ,ゼロではありません。
残念ながら,交通事故で死亡される方が,まだまだ存在します。
現に私も交通事故の死亡事故については,年に数件程度は相談を受けます。
過去には,何件か裁判をしましたし,現在も訴訟をしている案件もあります。
ご遺族の方の悲しみを思うと,私も辛くなります。
ですが,私は,交通事故事件処理のプロフェッショナルとして,
保険会社と強気で交渉していくことには変わりありません。
交通事故の死亡事故は,発生件数自体が少ないため,
死亡事故の示談交渉や,訴訟に不慣れな弁護士が多いのが実情です。
適切な損害賠償額を勝ち取りたいという方は,弁護士選びを間違えないようにしてください。
弁護士選びを間違えてしまいますと,とんでもなく低い金額でしか示談できなかったということにもなりかねませんので,注意が必要です。
交通事故のご相談は,交通事故事件に慣れた弁護士にご相談されることを強くお勧めいたします。